Skip to CONTENTS
クリックで検索パネルを閉じます

ファナック株式会社 (FANUC CORPORATION)

周辺機器の消費電力を削減するには?

2026/10/22
機能紹介

お使いのロボドリルで、「チップコンベアやミストコレクタなどの周辺機器を、必要なときだけ動かして電気代を下げたい」「既設の周辺機器も含めて、できるだけ簡単に省エネしたい」と思ったことはありませんか?
ロボドリルには、周辺機器の運転タイミングをまとめて見直し、省エネ運転につなげることができる機能があります。

目次

概要

周辺機器の消費電力は、「どの機器をどのくらい稼働しているか」で大きく変わります。特にチップコンベアやミストコレクタなどは、加工中だけでなく待機中もつけっぱなしになりやすく、「気づいたら一日中動いていた」というケースも少なくありません。

ロボドリルには、こうした運転の仕方そのものを見直すための仕組みとして、“周辺機器省エネ制御”が標準搭載されています。例えば、運転状態や待機時間に応じて周辺機器を自動で止める、自動運転の開始と同時に自動で立ち上げる、などといった動きを画面設定から簡単に指定できます。

さらに、周辺機器の中でも消費電力が大きいミストコレクタについては、専用の制御ソフトウェアと制御ユニット(オプション)を組み合わせることで、お客様用意のミストコレクタを加工中だけ確実に動かし、待機中は自動で止めるといった運用が可能となります。これにより、ロボドリル側から賢く省エネ制御し、無駄な運転時間を減らすことができます。

周辺機器の省エネを始めるには?

周辺機器省エネ制御

  • Step.1 操作盤の右上にある [ホームボタン] を押す
  • Step.2 [生産管理] を選択
  • Step.3 [省エネ] を選択
  • Step.4 [周辺機器設定] を選択

周辺機器省エネ画面

ミストコレクタ制御

  • Step.1 お客様用意のミストコレクタを制御ユニット(オプション)に接続
  • Step.2 省エネ設定画面から [自動ON/OFF制御] にチェックを入れる

ミストコレクタ制御

※ミストコレクタ制御はオプションです(DiB Plus、DCシリーズにて対応)

周辺機器の省エネでできること・メリットは?

周辺機器省エネ制御

    ● 省エネと設計工数の削減を標準機能だけで実現:

    従来は、周辺機器との連携や省エネ制御を行うために、カスタムラダー(カスタムPMC)やリレー回路などを個別に設計する必要がありました。周辺機器省エネ制御を使えば、標準のMコードと画面設定だけで基本的なON/OFF制御と省エネ運転が行えるため、設計書のボリューム削減や試運転・デバッグ時間の短縮に貢献します。

    ● 画面から周辺機器を手動ON/OFF:

    画面設定を行うだけで、周辺機器を画面上から手動でON/OFFできます。「このファンだけ一時的に止めたい」「搬送装置だけ動かして確認したい」といった試運転や保守の場面で活躍し、カスタムラダー(カスタムPMC)や配線を意識せずに素早く操作できます。

    ● 任意のMコードで周辺機器をON/OFF制御:

    周辺機器ごとにMコードを割り当てることで、加工プログラムの中からON/OFF制御が行えます。例えば、「粗加工中はチップコンベアON」といったように、工程ごとに動かす周辺機器を切り替えることができ、プログラムだけで細かな省エネ運転が可能になります。

    ● 加工していないときは自動停止/運転再開時に自動起動:

    プログラム終了後、あらかじめ設定した待ち時間が経過すると、対象の周辺機器を自動停止できます。「加工が終わってワーク交換や待機をしている間は止める」といった運用が簡単にでき、つけっぱなしを気にせず待機時の電力を削減できます。また、再び運転を開始したタイミングで、先ほど自動停止した周辺機器を自動でONに戻せるため、「加工は始まっているのに周辺機器が動いていない」といったスイッチ入れ忘れのミスも防げます。

    ● 非常停止時に周辺機器を自動でOFF:

    非常停止が入ったときに、周辺機器を即座に止める設定ができます。異常発生時に周辺機器だけが動き続けることを防ぎ、安全面と設備保護の両方に配慮した運転が可能になります。(ただし、周辺機器は安全信号を用いた2系統での制御ではなく、1系統のみです)

ミストコレクタ制御

    ● 加工中だけ自動でミストコレクタをON:

    ロボドリルが加工を開始すると、自動でミストコレクタを起動します。例えばアルミ部品を5分で加工するプログラムであれば、その5分間に出るミストをしっかり吸い込み、作業者の健康への悪影響や機内の油汚れを防ぎます。

    ● 待機時間が長いときは自動でOFF:

    段取り替えやワークの取り外し・取付けなど、ロボドリルが止まっている時間はミストがほとんど発生しません。あらかじめ設定した待機時間を超えると、自動でミストコレクタを停止し、無駄な運転をカットします。

    ● 画面からの手動ON/OFF切り替え:

    画面から簡単にミストコレクタを手動でON/OFFできます。試運転や特別な治具の確認など、「このときだけ動かしたい」「今回は止めておきたい」といった場面でも柔軟に対応できます。

    ● MコードによるON/OFF制御:

    MコードでON/OFFを制御し、「粗加工ではON、仕上げではOFF」「乾式加工区間だけOFF」といった細かい運転パターンを実現できます。

    ● フィルタ・ファン寿命の延長:

    ミストコレクタは、運転時間が長いほどフィルタやファンの劣化が早まります。必要なときだけ動かす省エネ運転に切り替えることで、トータルの運転時間が短くなり、フィルタ交換やファン交換の頻度を減らすことができます。結果として、メンテナンスの手間とコストの削減につながります。

    ● スイッチの入れ忘れ・切り忘れ防止:

    人が手動で操作していると、忙しい時間帯や夜勤明けなどにどうしても入れ忘れ・切り忘れが発生しがちです。自動ON/OFFにしておけば、「ミストを吸い忘れて作業環境が悪化する」「止め忘れて無駄な電気代がかかる」といったリスクを同時に防ぐことができます。

省エネ効果

下図はミストコレクタ制御を使用して運転した場合と、ミストコレクタ制御を使用せずに常時ONで運転した場合の消費電力を比較した図です。ミストコレクタ制御を使用すると、9.1%削減できました。

ミストコレクタ制御の省エネ効果

省エネ機能の詳細情報(電子マニュアル)は、会員サイト「MyFANUC」から閲覧・ダウンロードいただけます。
*お得意様会員登録が必要です。

会員サイト「MyFANUC」
*日本国内からのアクセスのみご利用いただけます。