ファナックのオープンプラットフォーム
【活用事例 1】 生成AI × ロボット 言葉で操作
AIロボットが様々な言語の音声命令を認識し、生成AIでPythonプログラムを自動作成、周囲を認識しながら命令を実行します。
音声認識と「Pythonプログラム」の生成
人が行いたい内容や指示を、ロボットに「言葉」で伝えます。まず、AIロボットは人間の「言葉」を理解し、次に指示を実行するための動きとなる「Pythonプログラム」を自動で生成します。日本語をはじめ、英語や中国語など多言語での指示に対応しています。
生成されたPythonプログラムの実行
生成された「Pythonプログラム」を基に、ロボットが周囲の状況を判断しながら動作します。ロボットが自ら思考・判断・動作することで、従来の専門的なティーチング作業を不要にし、現場での機動力を劇的に向上させます。
複雑で臨機応変な命令にも対応
例えば、「サイコロを振って出た目の数の位置に置く」や「ある色のサイコロの上に、サイコロを縦に積み上げる」など、従来のロボットでは場合分けによる複雑な命令文が必要だった動作も、生成AIとロボットを組み合わせたAIロボットであれば、「言葉」で指示を行うだけで簡単に行えます。
【活用事例 2】 人にぶつからないAIロボット
AIロボットが人を認識し、作業を止めることなくリアルタイムに退避します。人が離れると、元の軌道に復帰します。
作業を止めずに人を避ける
作業を行っているAIロボットが、人の接近をカメラで検知します。作業を行う軌道上に人の腕などが侵入した場合、AIロボットはそれを認識、作業を止めないようにリアルタイムに軌道を修正しながら、人を避けます。
人が離れると元の軌道に自動復帰
作業行う軌道上から人の腕などの障害物がなくなると、AIロボットはカメラで安全を認識。作業を元の軌道上で行えるようにリアルタイムに位置を修正、再び元の効率で作業を行えるようになります。
【活用事例 3】 アーム2本で柔らかケーブルを配線
アーム2本が協調作業で柔らかいケーブルを人手の感覚で把握し、張りを認識しながら配線します。
ケーブルの張りをAIロボットが認識
AIロボットが人手の感覚で、ケーブルの張り具合をリアルタイムに認識。2本のアームで、ケーブルが痛むことのないよう正確に把持します。
形の定まりにくい柔らかケーブルを配線
形の定まりにくい柔らかいケーブルを、2本のアームが協調作業を行いながら配線します。6軸多関節ロボットの強みを活かし、平面方向だけでなく、高さや奥行、傾きなど、複雑な形状の配線も簡単かつ正確に行います。
【活用事例 4】 動く部品を追いかけ、ねじ締め
AIロボットが3次元的に動くワークを認識し、リアルタイムに追従。3次元空間で高い追従性能を発揮し、動きながらのねじ締めを可能に。
動くワークを追従してねじ締め
AIロボットが3次元的に動くワークをリアルタイムに追従し、ねじ締めを行います。位置決めが難しい設備や部品でも、ワークのねじ締め箇所を自動で認識し、一定のトルクで締め付けが行えます。
3次元空間をリアルタイムに追従
1msの高い追従性能で、ねじ締め箇所を追従します。3次元空間上での追従が可能なため、ロボットでハンドリングを行っている最中など、ワークが複雑に動く環境でも追従を行うことが可能です。
* ROS はOpen Source Robotics Foundationの商標です。
** Python はPython Software Foundationの登録商標です。
*** GitHubはGitHub, Inc.の登録商標です。
