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ファナック株式会社 (FANUC CORPORATION)

FA新機能:工具管理機能 (FANUC Series 500i-A)

工具管理機能は、工作機械で使用する各工具の様々なデータをCNCで一元的に管理する機能です。これらのデータは、加工プログラムにおける補正指令、工具交換、送り速度や主軸回転数の指定など、さまざまな指令で活用されます。
FANUC Series 500i-Aでは、この工具管理機能を大幅に強化しました。各工具に名称を設定できるようになり、加工プログラムからは工具の名称を指定して工具選択を行うことが可能です。これにより、現場では工具番号ではなく名称による直感的で分かりやすい管理が実現します。

工具交換指令で選択された工具の補正量は、自動的に適用されます。これにより、加工プログラムの作成が容易になり、誤った補正量の適用によるミスも防止できます。
また、工具長補正は工具交換後に自動的に開始されるため、加工プログラム上での補正指令が不要になります。これにより、工具長補正が工具交換後に自動的に開始され、加工不良や、ワークと工具の衝突リスクが大幅に軽減されます。

機械側の動作とのインタフェースについては、従来の柔軟性を維持しつつ、設計を簡略化できる仕様を採用しており、機械メーカ様の設計工数削減にも貢献します。
専用の工具管理画面では、各工具のデータや取付位置の管理が可能で、シンプルで使いやすいインタフェースを提供しています。
さらに、工具に関する各種データはデジタルツイン環境と共有可能であり、各種デジタルツインソフトウェアと連携して動作します。

工具管理機能

(2025年7月)