ロボット新商品:機械加工ロボット M-810
近年、自動車のギガキャストなど部品の大型化に伴い、6軸多関節ロボットを用いた機械加工のニーズが高まっています。
ファナックは、こうした需要に応えるためロボットM-800をラインナップしてきましたが、今般、より大きな動作領域(従来比1.3倍)と高い切削負荷(従来比3.4倍)に対応したM-810を開発し、販売を開始しました。
ロボットの特長
高い切削負荷
- 高剛性アーム、高軌跡を実現する高精度キャリブレーション、動作中に加工反力を受けても軌跡を維持する独自技術により、高い切削負荷に対応しました。
- M-800より更に性能を必要とする、鉄部品のミーリング加工や穴あけ、タップ加工も可能です。
高い環境性能
- ロボット全体がIP67準拠の耐環境性能を有しています。
- 切粉が舞うドライ加工だけでなく、切削液を使ったウェット加工にも対応可能です。
高い柔軟性
- 大型機でないと収納できない大型部品、かつ一次加工や穴開けであれば、ロボットによる加工システムの構築がコンパクトです。費用対効果のメリットも期待できます。
- 6軸多関節ロボットの自由度を活かし、ワークに対して様々な方向からアプローチすることも可能です。
本機は、実アプリケーション動作と合わせて、本年5月に開催のファナック新商品発表展示会に出展しました。
出荷開始時期:2025年6月(M-810/270-27B)
(2025年8月)