ロボット新商品:高速・高デューティ棚置型スカラロボット SR-9iA/R
近年、中国市場を含め、太陽光発電パネルの生産が伸びており、この生産性を高めることが重要になっています。
ファナックは、太陽光発電パネルの発電セルモジュール搬送作業を主要なターゲットとして、スカラロボットSRシリーズのバリエーション機種、SR-9iA/Rを新たに開発、販売を開始しました。
発電セルモジュールのような小物部品搬送作業をコンベヤ間で行うことを想定した9kg可搬、620mmリーチの棚置型のスカラロボットです。
ロボットの特長
棚置型
コンベヤの上空に棚板を渡し、そこにロボットを設置して、ロボットの設置面より下側にある部品を対象に搬送作業を行います。これにより、コンベヤの上空をロボットの設置スペースとして活用し、コンパクトな生産ラインを構築できます。
世界最高の処理能力、ハイデューティ仕様
2.5kgの負荷重量、水平搬送距離500mm、垂直方向揚程100mmを想定した場合、1往復の動作を0.7秒台で完了し、これを24時間休むことなく、連続で持続可能です(この処理能力は世界最高です)。
高剛性
- 正確な動作を実現するために、ロボットの第一、第二の各アームの剛性にも配慮した設計を行いました。
- 棚置型スカラロボットは、従来の床置型とは異なり、第一アームの下側に第二アームを配置しています。搬送動作中、アームからの昇降軸の突き出し量が少なく、高速動作時でもハンド先端が揺れにくくなります。
本機は、実アプリケーション動作と合わせて、本年5月に開催のファナック新商品発表展示会に出展しました。
出荷開始時期:2025年4月
棚置型スカラロボット SR-9iA/R
(2025年8月)